山紫陽花が涼やかに咲き誇ったＨ様邸にお邪魔しました。

吸い込まれるような鮮やかなブルーを見ていると、連日の夏日を忘れ、ひんやりとした空気に包まれたような爽やかな気持ちになります。

ルイスポールセンPH5の照明に照らされたナラ材のダイニングテーブルは、ゆったりと寛げる６人掛けを置かれています。

ナチュラルで爽やかなナラ材に、オイルレザーのチョコとマロンの２色使いが、目を引くコーディネートです。

ペペチェアは、アームの高さが異なった、アームチェア（左）とサイドチェア（右）の組み合わせです。

テーブルに合わせて、椅子はすべてナラ材を選ばれました。
Ｈ様邸のチェアはいずれも、ご家庭で簡単に座面の交換が出来る為、ローコストで対応できます。

2005年 グッドデザイン賞受賞のpepe chairは、他のチェアに比べて座面が広く、男性にも人気です。

一見、丸い柱のように見えますが、肘を掛けるアームラインは面取りされた角柱になっていて、細身ながらもしっかりと腕受け止めてくれます

アームが斜めに下りたサイドチェアは、立ったり座ったりと出入りしやすくデザインされています。

背中の丸みに沿った無垢の背もたれに、安心して身体を預けられるチェアです。

ご夫妻が並んで掛けられるこの位置からは、お部屋全体はもちろんのこと、ご主人が丹精込めてお手入れされている、素晴らしいお庭を眺めることができます。

MM chairは、デザイナーの村澤一晃氏とのワークショップスタイルで開発した、宮崎椅子製作所初のオリジナル椅子です。

革ひもが巻かれたグリップを片手で持ち上げられる、コンパクトで軽やかなチェアです。

2009年 グッドデザイン賞受賞のリブ チェアは、見た目の軽快感と使いやすい軽さをそなえています。

現代的な中にもクラシカルな印象を持ったrib chairは優しくて穏やかな奥様のお気に入りの椅子です。

ダイニングの背面に設けられたご主人のワーキングスペースでは、UU chairが活躍しています。

Ｕ型のアームで十分寛げ、何よりも構造的に強いというこのチェアは、デザイナーの小泉 誠氏が仕事場で常時座っているとのことです。

それぞれ異なったデザインですが、ご家族皆さんでじっくり吟味された椅子達は、ひとりひとりに合った座り心地と機能性が充実しています。

リビングには３人掛けW1790のマカロン ソファをメインに置かれています。

pepe chairと同じデザイナーで、2010年にグッドデザイン賞を受賞しています。

ブラックチェリー×オレンジ系が、お部屋の中心に温かみをもたらしてくれています。

ウレタンフォームの程良い堅さが心地好いmacaron sofaは、奥行きが深すぎず沈み込みもありません。
丸みのあるアーム部分は抜け感があり、すっきりとしたフォルムです。

北欧風ですが、縦格子といったジャパニーズスタイルも取り込まれたバックスタイルは必見です。

背高の圧迫感も無く、空間の広がりを妨げません。

はにかんでスラリとした足を伸ばして座っているのは、可愛らしい ゆうきくんです。
お父さんと楽しく遊んだ後は、優しい笑顔で見守ってくれるお母さんにぴったりと寄り添っています。

ご家族でも人気なのは、ブラヴァ イージーチェアです。
使い込むほどに贅沢な味わいと絶妙なシワで風合いが増していく、JAPAN MADEのヌメ革を選ばれました。

しなやかな肌触りで極上の掛け心地です。

ベルト部のヌメ革は厚手で、丁寧なステッチが左右に施されています。

植物タンニンで鞣した天然牛皮革は、革そのものの素材感を生かすために表面加工をしてません。
日光や手の油分などの僅かな影響で、経年変化を楽しめるのもヌメ革ならではです。

ナラ材とヌメ革のコンビネーションが、明るめの床やお部屋の梁とも良く馴染んでいます。

小学２年生になる ゆうきくんは、運動が得意とのことです。「今日はプール開きがあったよ♪」と嬉しそうに話してくれました。
今はまだ床に足が届きませんが、あっという間に背が伸びそうですね。

２階の多目的ホールには、ゆうきくんが幼少の頃に使っていた子供椅子の横に、ブルーカラーのシューメーカーチェアを並べて置いています。

このフロアーには、模型作りなど多彩な趣味をお持ちのご主人様のコレクションが飾られています。
ゆうきくんも手先がとても器用で、大好きなお父さんに教わりながら親子仲良く作っているそうです

雨に打たれ、木々の姿が反射したテラスは、絵画を見ているかのようです。
ガーデニングや家庭菜園などでホッと一息、身体を休められる家具たちは、今はもう家族の一員ですね。


目にも心にも優しいＨ様邸は、また訪れたくなる避暑地の別荘のように素敵なお宅でした。
またのご来店をスタッフ一同心よりお待ちしています。
どうもありがとうございました！